人生の議事録

やっていることとか、考えたこととか。

何やっていいか分からんから、一番偏見を持っていたことにチャレンジした話①

今から約4年前の11月、私は無職になった。

前職はブライダル関係で働いていて、土日関係なく毎日夜遅くまで働いた。

 

休みの日は平日が多く、もちろん友達とも予定が合わないのであまり遊んだりもできなかった。だんだんと体と心は疲弊し、高速道路で時速100キロの車を運転しながら、もう死んでもええかなーと頭をよぎったこともあった。(いや、マジで鬱気味やった)

 

精神状態もボロボロでついに限界を迎えた私は、退職届を出した。今思えば、その会社を辞めたことは自分の人生の中で最良の選択だった。(あ、なんかジョブズっぽい笑)1年半しか働かなかったけど、よく我慢して働いていたと思う。死ななくてよかった。

 

前職では営業職だったのが、これと言った技術やノウハウは何も学べなかった。というか日々を生き抜くことで精いっぱいだったため、テクニカルな経験値はゼロ。つまり、次にどこかに就職をするにしてもアピールすることが何もなかった。

 

でも残念なことに働かないと生きていけない。でもきつい仕事は正直もううんざり。きっとまた死にたくなる....そこで、とりあえずアルバイトをして命を繋いでいこうと決めた。ただ、働いてもどうせ雀の涙くらいしか稼げないのなら、今までやったことがない仕事をしてみようと思い立った。

 

そこで考えた。めっちゃ考えた。空前絶後くらい考えた。どんな仕事をすれば楽しめるだろうか......

前職がとにかく楽しくなかったので、楽しければなんでもいいや。というテンションだった。

 

ふと、一番苦手な環境に身を投げてみようと思いついた。自分が好きな仕事とか分からんかったので、逆に一番苦手な分野の仕事を経験することで、自分の本当に好きなことが見つかる!と思った。どうせアルバイトやし、嫌やったらすぐに辞めたれ!とも思っていた。

 

当時、時間だけは十分にあったのでアルバイトを掛け持ちしたろ。と思い、今まで25年間生きてきてこの分野や苦手やなー。今までほとんど興味持たなかったなー。という2つの分野を厳選した。

 

それがこの2つ

 

  • オタク
  • チャラ男

 

オタクが苦手

当時の私はオタクという人種が受け付けず、とにかく”キモい”という偏見を持っていた。自分自身、多少アニメを見ることもあるが、なんというかこう、ガチのやつは見たことがなかった。

 

私が見たことのあるアニメといえば、ワンピースであったり、鋼の錬金術師だったり、エウレカセブンであったりといわば王道のやつ。

 

ガチのやつといえば、とらドラとかあの花とか化物語とかね。むちゃくちゃ有名やけど、その当時は、あームリムリムリ。なんか知らんけど受付へんわ。という感じ。完全に食わず嫌い。(ガチのやつってなんやねんっていう感じですが)

 

 

チャラいのが苦手

次にチャラいやつがとにかく嫌いだった。

大学生の頃もチャラチャラ女の子と話している男を見る度に意味もなくイラっとして

 

「へらへらして女としゃべりやがって...」

 

といつも思ってた。

今考えると完全に嫉妬してただけなんですけどね。自分があまりにもモテなかったので、はい(笑)

 

またチャラそうな女の子に対しても

 

「あんな股のゆるそうな女とは絶対しゃべりたくないわー」

 

と無駄に大きな壁を作っていた。「お前らとはしゃべりたくないんじゃオーラ」がいつも出たんですかね?同じ大学の女の子と話した記憶がほとんどありません(笑)4年間も大学に通っていたのに...

 

えーと。話を戻しますと、そんなチャラ男やチャラ子が一同に揃う場所で私が働いたらどうなるんだろう?という好奇心から、ナイトクラブで働いてみよう!と思った。

 

 

行動力だけは一人前

これだけは結構自信があるんやけど、私、思い立ったらめっちゃ行動早いんです。オタクに触れたい!クラブで働いてみたい!と思ってから2週間以内には両方ともの面接をパスし、アルバイト採用が決定した。

 

最初は私みたいな場違いの人間を受け付けてくれるのかなと、不安いっぱいでしたが、奇跡的に採用してもらうことができた。(ちなみにオタクに関しては、とらのあなという書店での採用が決まった)

 

特に、ビビったのがナイトクラブの面接。大学生の頃、ナイトクラブには2度ほど冷やかしで行ったことはありましたが、ほとんど何もせずに、隅っこでスカしてスカイブルーなんか飲みながら煙草をスパスパしていただけの奴でした...なので、クラブにはどんな人が働いているのかとか全然知らなかったんですね。

 

で、面接の部屋に通されるまでに出会う従業員の人みんなちょー怖いの。

なんやろ、ギラギラ感というかヤンキー感というか。とりあえず、友達にはいない感じの雰囲気を醸し出していた。

 

この時、ちょっと大丈夫かなー。

ボコボコにされたりしないかなー。と不安いっぱいだった。

 

 

続く。