人生の議事録

やっていることとか、考えたこととか。

【連載.3】踊ってばかりの国/話はない

普段はアダルトサイトを運営する、5流WEBディレクターのケンケンが頭がスパークするほど衝撃を受けて感動した音楽を紹介するこのコーナー。

 

とにかく素晴らしいと思った音楽を自分が感じたままに紹介していきたいと思います。文章を書くプロではありませんので、表現が至らないこともあると思います。また音楽は聞く専門で、演奏したことはありません。なので、人によっては気に障るような発言をしてしまうかもしれません。ただあくまで趣味の範囲ですので、皆様の寛大な心でお許しくださいm(__)m

 

ただ、ここで紹介する音楽は心の底から「もっと色んな人に聞いてもらいたい!!」と思っている曲です。ぜひ、この記事をきっかけに聴いてもらえればと思います。

 

踊ってばかりの国/話はない

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音楽の好みって女の子の好みに似ていると思う。メロディの部分が女の子で言う外見で歌詞の部分が内面。

 

メロディがめちゃくちゃ好みでも歌詞聞いたらなんやこれ?っていう曲もあるし、またのその逆もしかり。でも、歌詞が好みじゃなくてもメロディさえ良ければハマることはあるし、歌詞がすごく良くてハマる場合もある。

 

女の子も同じで性格が最悪だけど顔が可愛いからやりたいって思う子もいるし、顔は好みじゃないけど、正確がいいからやりたい!って子もいる。

 

いる?いるか?いやいない。絶対に女の子の場合は顔から入る。これは絶対だ。顔が好みじゃないとそもそもセックスできないだろ。少なくとも私はそうだ。ということで、音楽と女の子は違う!(笑)

 

と、いきなり下ネタから入った訳だが、私が初めてこの曲を聴いたのは、バラエティ番組のエンディングとして最後のエンドロールとともにほんとにちょっとだけ流れているのを耳にした時だった。

 

今までも、バラエティ番組のエンディングがきっかけで、これいい!とハマるきっかけとなった曲は沢山あるのだが、この「話はない」は別格だった。ほんの20秒しか聴いていないにも関わらずスパークした。

 

 MOLMOTT+S - 月灯り

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中学生くらいのときだったかな?サルヂエというクイズ番組の先駆け的な番組が16時くらいから放送されていて、学校から帰った必ず見ていた。そのエンディングとして起用されていたのがこの「月灯り」という曲。+Sというのは篠原ともえのこと。当時はまだハチャメチャなイメージがあった(多分)篠原ともえだが、この曲で一気にイメージが変わった。歌ちょーうめーしな。てかこの音源よく残ってたな。懐かしいなー。この曲に出会ってからソッコーCD買いに行ったの思い出した。今聞いても名曲だわ。

 

 

ゆるいようでゆるくない

最初に感じた印象だった。そう感じた原因は完全に歌詞にある。まず冒頭の部分で、

「間違ってない?まつ毛の長さより伝えることが他にあるでしょ?」

もういきなり喧嘩腰です。絶対に怒っています。

 

このフレーズを聞いた時点で、私はただのゆるい曲じゃないなと、何か分かりませんが嵐の前の前兆のようなものを感じた。

 

男女の別れ話??

この曲の歌詞をざっと見てみると男女の別れ話のように聞こえる。先ほども紹介したが、「間違ってない?まつ毛の長さより伝えることが他にあるでしょ?」というフレーズがあったり、

 

「頭沸いてない?弱りながらも風が止むのを待っているんだろう?」

このフレーズでは、男が優勢のように感じる。男は別れ話の本題に入りたいのに、女は話を逸らしたり、言い訳をしたりしている状況かな?

 

また極めつけはサビ部分のこのフレーズ

「別に話はないけれど戦争が終わったことくらいは知らせてほしい」

男は完全にあきれ果てている感じ(笑)

「お前浮気してるんだろ?俺のことはもう好きじゃないんだろ?だったらそう言えよ。こっちはもううんざりなんだよ!」という声が聞こえてきそうです。

 

なんだか楽しそうなのでもう少し妄想してみる.......

 

リビングで頭を抱えているのは、27歳の大手IT企業に勤める”こうじ”。若手のホープとしてバリバリと仕事をこなし、この春、最年少で部門責任者としての昇格が決まった矢先だった。

 

「ふーっ」と大きなため息をつく。

 

彼が頭を抱えている理由はただひとつ...5年間付き合ってきた彼女”マミ”の浮気だった。昨年くらいだろうか、マミとは自然と結婚の話もするようになり、そろそろ結婚して子供も欲しいなと考えていた。そんな幸せな未来が約束されているだろうと思い込んでいた。たまの休みには家族3人でピクニックに行って、サンドイッチでも食べながら芝生で遊んでいるわが子を眺める。隣にはマミ。あ~なんて幸せな人生なんだろう。マミが「卵焼きもあるよ?」話かけてきた瞬間に彼の妄想は終わった。

 

「ガチャ」とドアが開く音が聞こえたからだ。

 

ドアの向こうから出てきたのはこの話の主役”マミ”。彼女はいつもと同じように肩まで伸びた髪を後ろでひとつにくくり、もう春だというのに厚手のニットを纏っていた。

 

マミ:「ねえ、このまつげどう思う?」

こうじ:「はあ、いまそんなことどうだっていいだろ!」

 

こうじは苛立っていた、無理もない。幸せな未来をぶち壊されたのだ。

 

こうじ:「お前、いいかげんにしろよ。今日はきちんと話そう。そして終わりにしよう。なんで浮気したんだよ...」

 

こうじが確信にせまる質問を投げかけてもマミは一向にこうじと向き合おうとしない。正面に座っているものの、別の方向を向いて綺麗な桜色に装飾された自分の爪を見ていた。

 

マミ:「あ、そういえばこないだヨウヘイに会ったよ。たまたま入った駅前のスタバでばったり、あいつも変わらないねー。」

 

別れ話をしようとするとマミはいつも話をそらす。そしていつもの日曜日の朝のようなどうでもいいような話を延々と続ける。時間が経てばほとぼりが冷めるとでも思っているのだろうか?それとも本気でその話がしたいのだろうか?こうじはだんだん訳が分からなくなってくる。

 

俺たちはすでに終わっている。ならせめて君口から終わったと一言聞かせてほしい。

 

~完~

 

いつもこの「話はない」を聞くとこんな感じのカップルの様子が頭に浮かぶ。こうやって1曲から妄想してストーリーを作っていくのも楽しい。てかいつも大抵やってるけど。曲はその人の解釈次第だから、何をどうしてもいいわけだし人によってはこの曲もハッピーエンドになると思う。私は完全にバッドエンドだったけれど。(笑)

 ではでは、皆さんもしっかりと妄想しながら聴いてみてくださいね!