人生の議事録

やっていることとか、考えたこととか。

やっぱり銀杏ボーイズは僕の青春だった

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いやー。ついに行ってきました。

銀杏ボーイズのライブ。

もうね、言葉じゃ表せないよね。

最初から号泣しまくりで全然まともに聴けなかったわ。(笑)

ハンカチ持参して良かった。

 

銀杏ボーイズは中学3年生くらいから聴いていて、ファン歴は12年になる。

そして今まで何百時間といろんな音楽を聴いてきたけど、断トツで銀杏ボーイズを聴いていた時間が長い。

 

特に高校3年間は登下校時や休みの日など、音楽を聴く=銀杏ボーイズだった。

どの曲も歌詞を見ないで歌えるくらい聴きこんだ。

 

 

ここで銀杏ボーイズにまつわる思い出を一つ。

 

 

当時高校3年生の僕は、高校野球最後の夏の大会に負け、約10年に及ぶ野球生活を終えたばかりだった。

 

野球が終わり、特にすることも無かったので、グラウンドに顔を出し後輩のためにノックを打ったりバッティングピッチャーをしていた。

 

ある日監督室に呼ばれ、僕を含む何人かと合宿の手伝いをしてくれないかと依頼をされた。休日もやっぱりやることが無かった僕は二つ返事でOKし、合宿練習の手伝いをすることにした。

 

練習もひと段落し、寝る時間になった。

少し薄い布団をかぶりながら、”ある人”からメールが届いていないかチェックするために携帯を開いた。

 

”ある人”とは僕が高校2年生から卒業するまでずっと片思いをしていた女の子のこと。

 

彼女のことは出会った当初すごく嫌いだった。

 

同じクラスだったのだが、休み時間の度に僕の席にやってきて、仲の良い女友達と一緒に意味もなくしゃべりかけてくる。

 

僕は前の日の練習で疲れ切っていたので、休み時間はできる限り睡眠にあてたかった。

少しでも体力を回復して、午後の練習に備えるためだ。

 

いつもめんどくさそうに、時にはうっとうしい雰囲気全開で彼女たちのことを追い払っていたのだけれど、彼女だけは懲りずに席に来ては何の返答もしない僕に向かってしゃべりかけていた。

 

そんな日常が数ヵ月続いたある日、いつの間にか僕は彼女のことが気になる存在へと変わっていた。

 

 

なんか高校生らしいエピソードでしょ?(笑)

 

 

んで話は初めに戻って、その合宿練習の手伝いをしているときもメールをしていて、かなりいい雰囲気になった。

 

「これ今告ったら、付き合えるんじゃね?」

 

みたいな感じ。

 

どんなメールを送ったかまでは具体的には覚えていないけれど、核心に迫るようなメールを送った。

 

「〇〇っていま好きな人おるん?」

 

多分こんな感じ。

しかし、すぐに返答がほしい時に限って彼女はメールの返信が遅かった。

 

これが彼女の作戦だったのか、それとも「あんた早よ告白せんかい!!」という苛立ちだったのかは分からない。

 

そんな時に出会ったのが銀杏ボーイズの「ナイトライダー」という曲。

僕のために作られたような曲だった。

 

www.youtube.com

 

===歌詞===

君からメールが来ないから

君からメールが来ないから

今夜も僕は眠れないんだ

一生メールが来ないから

 

一生メールが来ないから

一生メールが来ないから

一生僕は眠れないんだ

クールなメールが来ないから

 

目を閉じて横になって君を想う

再生ボタン押したとたん

君は歌とひとつ

 

君は僕の歌

君は僕の歌

やんなっちゃうなしょっぱくなっちゃうな

suicideしちゃいそだな

 

目を閉じて息を止めて幽体離脱

再生ボタン押したとたん

君は歌とひとつ

 

君は僕の歌

君は僕の歌

やんなっちゃうなしょっぱくなっちゃうな

suicideしちゃいそだな

 

しょーもない写メールを撮って

君に送るよ

喜んでくれるかな

ねぇほんとは僕こんなんだよ

君を守る夜の使者

正体はナイトライダー

 

ナイトライダー

ナイトライダー

泣いてないさ

ナイトライダー

 

 チキンの極みだった僕は、結局彼女に告白をすることができなかった。

 「次会ったら告白しよう」と思っているうちに彼女は卒業を間近にして学校を辞めてしまった。

 

キャバクラで働いていることが学校にばれたことがきっかけだった。

 

しかし彼女は学校を辞めた後もこっそりと保険室に遊びに来ていた。

このことを知っているのは恐らく僕を入れてもあと2人くらいだろう。

 

保健室の先生以外の先生はもちろん知らない。

 

僕が大学入試を控えたある日、ちょっと話があるからと言われ保険室に呼び出された。その日もこっそりと学校に来ていたのだ。

 

彼女から呼び出されることなんて今までなかったので、心臓が飛び出そうなくらい緊張しながら保健室に向かった。

 

保健室のドアを開けると、腰くらいまであるロングヘアーを綺麗な金髪に染めた彼女が照れながら「よっ!」と言った。

 

僕は緊張と恥ずかしさとカッコつけがごちゃ混ぜになりながら、「なんやねん!」と一言だけ言った。

 

すると彼女は「はい!」と言いながら合格祈願のお守りを渡してくれた。

 

あの保健室での出来事は僕の唯一の青春だった。

 

 

おわり。