前職のブライダル専門用品を扱っている会社を辞めてから、自分の将来とかやりたいこととかを真面目に考えるようになった。
僕はすごく目移りが激しいのですぐに意見がコロコロ変わる。
ある時はアフィリエイトで食っていきたかったし、ある時はデザイナーになりたかった。
またある時は、エンジニアになりたかったし、ある時はコンサルをしてみたいと思っていた時期もあった。
いつだって足元はふらふらで、そこには何の軸もない。
ただあるのは、他の人が選ばないような道で成功したいという願望。
とにかく、「普通」であることが嫌で嫌でしょうがない。
それだけは、唯一今でも一貫して思っている。
そんなふらふらな僕は、現在アダルト業界という少し特殊な世界でディレクターという職業についている。
名前だけはいっちょ前だが、やっている仕事はデータをまとめて分析し、それを元に新しい企画を作る。といった、どこにでもいるサラリーマンと一緒だと思う。
特殊な技術とか必要ないしね。
ただ「アダルト業界」というのが面白く、仕事を飽きずに続けられている理由なのかもしれない。
しかし、今日みたいな休みの日に部屋でひとり本を読んだり、ぼーっとしていると
突然
「結局何がしたいんだ?」
「これからどうすんの?」
「なにか将来に対するビジョンはあるのか?」
「世の中の奴らはみんな、自分が成し遂げたいと思っている世界に向かって走っているぞ?」
「お前はどこに向かう?」
と、もう一人の自分が問いかけてくる。
そして僕は、いつだってその問いに答えられない。
おわり。