深夜0時、ブログも書き終えその日にやることが一通り終わった。
あとはもう寝るだけの態勢が整った。
いつも1時に寝るので、残りの1時間は音楽を聴いたりツイッターを見たり、ダラダラと過ごす至福の時間だ。
いつものようにyoutubeでゆったりとした曲を流し、デスクチェアーに深々と腰をかけた。
なぜかその日はあまり眠りたくなかった。
ツイッターで糸井重里さんの記事がリツイートされていたので、少し気になり覗いてみた。
これ。
糸井さんの言葉と数コマ漫画で構成されており、全21話まである。
何気ない日常をほんの一部を切り取っただけなのに、それが妙に心に染みる。
登場人物は基本的に「おかあさん」と「ゆきちゃん」だけ。
ふたりのやり取りを見ていると、あたたかい気持ちになったり、寂しい気持ちになったり、微笑ましい気持ちになったりとなんだかすごく応援したくなる。
ちょっと夜更かししたい、そんなときにピッタリの読み物だと思うので、是非。
全21話の中から私が特に、好きな回を紹介。
【変わる】
ちょっとだけ、ちょっとだけ変わる。
変わってないんじゃないかと思えるような時期もある。
うわぁ、すっかり変っちゃったと思える日もある。
行ったり戻ったり、足踏みしたりしながら、
あるとき「もう、変わったって言っていいんじゃないか」と、
印をつけたくなるような時が来る。
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優しい絵のタッチと糸井さんのことばがすごく心地いい。
以前仕事中に、「お前ほんとに成長しないな」とか「いっつも同じところを間違えるな」とよく言われていたので、余計に【変わる】のことばが胸にささった。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、周りの人には分からないかもしれないけど、確実に変化しているんだ。だからあまり乱暴なことは言ってほしくなかった。あの頃このことばに出会っていたらもう少し心が楽だったように思う。
【ありがとうを受け取る耳】
ありがとうを送り出す口もなかなかいいけれど、
ありがとうを受け取る耳だってとてもいいもんだぞ、おい。
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この回は文句なしでゆきちゃんが可愛い。
「うちゅうじんとこうしんできるけん」を使ってまさか扇風機の前で「ありがとう」を言うとは。(笑)
おもしろさと可愛さとあたたかさが一緒につまっている。
【自分から目を離さないと】
じぶんはどうあるべきか、
じぶんに足りないところはどこか、
じぶんの道はこれでいいのか?
そういうことを考えることは、悪いことじゃない。
だけど、目がじぶんに向いているうちは、
ふらふらと不安定でしかいられないんだよなぁ。
目をじぶんから離さないと、力は出せない。
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きっと真夜中のせいだろう。
ゆったりとした音楽を聴いていたせいだろう。
糸井さんのことばが素敵なせいだろう。
ながしまさんの絵が素敵なせいだろう。
理由は沢山あったのだと思うが、この回を読んでいるとき、うるっときてしまった。
じぶんの足元しか見ていないうちは、力なんて出せないし、遠くにいけないんだよ。
と、糸井さんから言われている気がして、ドキッとしたことも事実。
なるほど、通りでなかなか思い通りにいかないわけだ。
眠れない夜にピッタリの読み物でした。
おわり。