初めて聞いた時はいろんな意味で驚いたのを覚えている。
最初は完全に冷やかしだった。
また頭のオカシイ奴がフリフリの服着て、ギターなんか持ってるよ。
ニコ生が配信元かな?ハハッッ!絶対コメント炎上して爆笑のやつやん!
ビール買ってきてゆっくりみよー。
ぷぷっ!
見た目、闇がありそう過ぎかよ!
痛い映像確定やな。
てかこれアイドルのイベントかよ。まだ歌ってないのに叩かれ過ぎな(笑)
「きゃりーぱみゅぱみゅ??みんなのうたは誰の歌?」
※新宿
?????????歌詞謎すぎな(笑)
2分経過.....
へえーー。まあまあやん。
「ギャルママが飲み干す缶チューハイハイになって手放すベビーカー」
※Over The Party
3分経過....
へえー。めっちゃ声出てるやん。てかギターうまくね。
「金色の空 黒い萬月 はりぼてのステージ手作りの夜」
※ハンドメイドホーム
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「映画もいいよね 漫画もいいよね ついついお金を使ってしまうでしょ」
※君と映画
ちょっとまて......
カッコ良すぎないか?
「お前ら、黙って私の歌を聴けやボケーーー!!!!!」
って言ってるような気がした。
バカにして見てた分ドキッとするものがあった。
気づいたらビール飲みながら、涙が流れていた
「私はこのスタイルやけど何?文句あるの?」
彼女の中には、ブレることないでっかい木のような軸があって、歌いたいたいこととか、見せたいものとか、伝えたいことか、バチっと明確にある。そんな風に気がした。
音楽に人生をかけているんだなとそう感じた。
俺は人がバカにされる姿をみて、それを酒のつまみにして、自分より下の存在がいることで安心感を得ようとしていたことが急に恥ずかしくなった。
俺は何かに人生をかけているだろうか、死ぬ気で頑張っているだろうか?
本当にやりたいことやってる?
今の仕事に満足している?
将来の夢は何?
どうやって生きて、死んでいきたいの?
そんな問いかけが頭の中を巡った。
人生一度きりなんやから、やりたいこと片っ端からチャレンジしていかなあかんな。
そう気づかされた、大森靖子という大好きなアーティストの紹介でした。
その数か月後に、彼女のライブを見に行った。
ライブのインパクトはyoutubeの映像とは比較にならず、ものすごくエネルギッシュだった。
そしてまたしても涙が出た、もうどうしようもないくらい勝手に涙が出てきた。
となりにいた20歳くらいの女性が引くくらい泣いていた。
自分は大森靖子にはなれないけど、人に元気を与えられるようなそんな人間になりたいと思った。人とは違う道に進むことになっても、また人にバカにされるようなことがあっても、自分が信じた道をただひたすらに真っすぐに進めるような人生を歩んでいきたい。