人生の議事録

やっていることとか、考えたこととか。

ヒューリスティックス

ヒューリスティックス。

僕も聞きなれない言葉です。

最近、行動経済学に少しハマっており、ゆるーく勉強をしているのであります。

せっかく勉強したものを忘れてしまうのがもったいないので、少しばかりメモをしたいと思います。

 

ヒューリスティックスって何?

ヒューリスティックスは認知的近道、発見的な問題解決方法を意味します。

簡単に説明をすると、例えば洗濯洗剤がなくなったので、スーパーに買いに行ったとします。スーパーには数十種類の洗剤が置いてあり、もっとも適切なものを選ぶのって大変ですよね?でも今まで使っていた洗剤がものすごくよかったとすると、それ以外の洗剤には目を向けることなく、すぐさま買い物かごに商品を入れたりしますよね?そんな感じの行動のことです。

あれこれ考えずに、自分の過去の経験から物事を考え判断する。というものです。

 

ヒューリスティックスのメリット・デメリット

上記でも少し触れましたが、過去の経験に基づいて判断をするので、思考に時間がかかりません。数十種類の洗剤があっても、ものの10秒くらいで買い物をすることができるでしょう。この例からヒューリスティックスのメリットは、時間を短縮できるです。

 

一方デメリットは、本当に最適なものを選ぶことができない。という点です。

使っていた洗剤に不満がなければ、今までと同じように洋服を洗うことができるかもしれません。しかし、それが最適かどうかを考えると疑問が残ります。実際にはもっと安くていい洗剤があるかもしれません。しかし、ヒューリスティックスでは直感的に思考してしまうので、その判断に至ることができません。

 

ヒューリスティックスは、思考を速めるが、適切な判断を行うことができないのです。

 

 

代表性ヒューリスティック

何の仕掛けもない5円玉があったとします。

これを5回投げたところ、「表 表 表 表 表」

となった。次に出るのは表だろうか?それとも裏だろうか?

このような問題があった場合、多くの人はそろそろ裏がでるんじゃないだろうか?。と考える。しかし、コインを投げて表が出る確率は1/2。当然裏が出る確率も1/2。たとえそれが、5回投げた後だろうが、10回投げた後だろうが同じである。コインを投げて5回表が出たという結果だけを見て、それがコイン投げ全体の結果を代表しているかのように認識してしまうことを代表性ヒューリスティックという。

 

 

利用可能性ヒューリスティック

インターネットの国語辞典に登録されている単語のうち、多い方はどちらでしょうか?

A.「うき」で始まる単語

B.「うき」で終わる単語

 

また上記で答えた多い方の単語は、少ない方のおよそ何倍でしょうか?

 

最初に答えを言うと、「A」の単語は約150個。「B」の単語は約600個あります。そして「B」は「A」の約4倍も多いのです。

問題を見た多くの人は、「A」の方が多い。と考えてしまいます。理由として「A」はうきわ、うきあし、うきうきなどパッと思いつく単語がいくつかあります。それに比べ「B」は、くうき、ひこうき、などちょっと考えてみないとなかなか出てこない単語が多いんですね。このように自分の身近なことから紐づけて結論づけてしまうことを、利用可能ヒューリスティックと言います。

 

アンカリングヒューリスティック

A店では、コートが定価30,000円で販売されていました。B店では同じコートが定価40,000円で販売されていました。バーゲンセールになったので、再度お店に行ってみると、A店では10,000円。B店も同じく10,000円で販売されていました。この時、多くの人はB店で買い物をしてしまいます。同じ値段の商品でも、基準となる情報に左右されて、一方を価値が高いと判断してしまうのです。

 

 

フレーミング

A.この手術をすれば10%の確率であなたは死にます!

B.この手術をすれば90%の確率であなたは助かります!

 

 もし医者に「A」を言われたら絶対に嫌ですよね(笑)

10%も死ぬ確率があるんだったらやりたくない。と思う人は多いはずです。

しかし、「B」の場合はなぜか安心感がありませんか?

このように同じ情報でも言い方を変えることで、印象を変えてしまうことをフレーミング効果と言います。

 

 

終わり。