人生の議事録

やっていることとか、考えたこととか。

いつも背中を押してくれる

僕は今年で来年でもう29歳になるのだけれど、恥ずかしながら女性と恋愛をした経験がほとんどない。

 

女性を好きになったことは数回あるのだけれど、好きになる度に自分に言い訳をして、思いを伝えることをしてこなかった。

 

初めて女性を好きになったのは、中学二年生の頃。

 

バレーボール部に所属していた活発な女の子だった。

元気な彼女の周りにはいつも沢山の友達が集まっていて、そんな彼女を見ているうちに、次第に引かれていった。

 

クラス委員で一緒になったことがきっかけで、会話をすることが多くなった。

メールアドレスを交換し、それから毎日のように他愛の無いやり取りを繰り返すようになった。

次第に恋愛の話もするようになり、これは僕の勘違いかもしれないのだけれど、告白をすればもしかしたら付き合ってもらえるのではないだろうか?と感じるくらいまで、心の距離は縮まっていた。

 

そんなやり取りを繰り返していたある日、彼女が普段一緒にいるグループから仲間外れにされるようになった。

そのグループは、いわゆるイケてるグループでちょっとやっかいな女性が仕切っていた。きっかけは忘れてしまったが、そのリーダーに嫌われてしまったのだ。

 

僕はたまたま、そのグループとそれなりに仲が良かった。

なのでその彼女が仲間外れにされていく裏側をまじまじと見ていた。

まじまじと見ていたにも関わらず、彼女を守るような行動は一切しなかった。

そして自分の好きという感情すらも殺してしまった。

 

このまま彼女を好きでいたら、自分が仲間外れになるかもしれない。

だったら、彼女を好きでいる意味はあるのだろうか。

そんなことを考えているうちに彼女は、いつのまにか剣道部のキャプテンと付き合っていた。

 

この出来事は僕の人生の中でも非常に悔やまれる出来事で、定期的に思い出してしまう。

なぜあの時彼女を守ってやらなかったのだろう。好きって言わなかったのだろう。

なんて情けない男なのだ...と。

 

しかし、この経験があったおかげで、何かに迷っているときはいつも背中を押してくれる。

 

「本当に後悔しないか?」「いまそれをやらないくていいんだな?」

 

と、こんな具合に。

 

おわり。